こんにちは、あるいは、はじめまして。

こころとからだ　つむぐクリニック院長の岩田です。

令和4年10月3日に開院して、2週間以上経ちました。

こちらの予想を上回る、外来受診の相談をいただいている状況で、

感謝と共に、来院された患者・患児さんの気持ちに寄り添った、

丁寧で誠実な対応を診療できるよう、再度、身を引き締めている

今日この頃です。

その中で、児童思春期の子供さんの相談を

いただく事も少なくありません。

患児さんだけでなく、親御さんもいろいろな悩みを抱えられ、

受診させることの葛藤や不安を抱えていらっしゃられます。

今回は、当クリニックでの児童思春期の患児さんに対して

どのような診療ができるかを、少しお伝えできればと思います。

クリニックで受診させるか、児童思春期を対応している精神科病院に受診させるかの

一つの判断材料となれば、幸いです。

当クリニックでの

児童思春期の患児さんの基本的な診療は、

精神科医師における支持的精神療法や心理社会的アプローチ、

環境調整の提案が主体となります。

（必要に応じて、公認心理士さんのカウンセリングの併用も検討します。）

薬物療法に関しては、精神・身体症状の緩和に対して必要に応じてでの対応となり

あくまでも、薬物療法は補助的なものです。

（院内では取り扱っていない薬がある場合、院外処方となります。

　徒歩圏内に調剤薬局がない環境です。）

心理検査に関しては、当クリニックは、午前中に訪問診療をしており、

外来機能は、必要最低限の限られた人材・社会資源の中で運営しております。

そのため、現時点では複雑な心理検査（知能検査等）は対応できない状況です。

（必要な場合は、複雑な心理検査の対応できる医療機関等に紹介をさせていただきます。）

児童思春期の診療をしている精神科病院では、複雑な心理検査の対応できる心理士さんや、社会資源や学校や行政との調整役を担う精神保健福祉士や、デイサービスなどで日常生活への適応について指導してくれる作業療法士さんなどは在籍しており、「環境調整」「療育」的なアプローチなど、いろいろな選択肢があります。

ただ、すぐ近くにあるわけでもなく、遠方のため、通院の負担は、当クリニックと比較すると増す可能性はあります。

まとめ

クリニックの特徴

　・近くで、通院負担が少なく、予約は、病院よりも早く受診できる可能性あり。

　・基本的に医師の診療が主体。

　・複雑な心理検査が現時点では困難

　・土曜、日曜の診療はしておらず、外来は午後のみ。　

児童思春期対応の精神科病院の特徴

　・医師以外に、サポートする様々な支援者がおり、チーム医療で対応。

　　「環境調整」「療育」的なアプローチなど、いろいろな選択肢がある。

　・遠方で、通院負担があるかもしれず、予約受診はすぐにできない可能性あり。

　

上記の特徴があり、当クリニックでできる診療は限られています。

そのため、児童思春期対応の精神科病院の予約受診がとれるまでの

「中継ぎ」として活用していただく事も、検討されてみてもよいかもしれません。

いろいろ悩まれたときは、気軽に当クリニックまでご相談ください。